職員向け ヘルパーさんは家族

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介護の仕事をしていると、体力的にも精神的にもとてもハードですよね。でも、とても大変な中に、感動や喜びなど、温かな気持ちになるエピソードが、介護の仕事にはあるのです。ここで、私のヘルパー経験での素敵な体験をご紹介させて頂きます。

寝たきりで、痴呆が少し見られる女性(仮名:梅さん)とヘルパーのお話です。梅さんは、夫、子供、兄弟がいない方でした。後見人には知人の方の名前がカルテに記載されていました。おしゃべり好きの梅さんは、月曜日になると必ず元気がなく口数が少なくなってしまうのです。ヘルパー仲間で、「どうしたのかしら?」と心配しているうちに、週末の勤務で気がついたのです。

同室の方には、週末に面会の方が来ていました。でも、梅さんには面会の方が来る事はありません。それをとても淋しく思っているのではないでしょうか。そこで、ヘルパー達で「週末の勤務時は面会の方が来ていない入所者さんには積極的に声かけをしましょう。」と決めました。週末の声かけを行動に移し様子を見ていると、以前よりも月曜日の梅さんが、少し元気になったような気がしました。

ある日、梅さんが体調を崩し、医師の診察を受けた時の事です。先生にお願いした梅さんの言葉を聞いたヘルパーは感動の涙を流すのです。「先生、私には家族はいません。もしもの時に駆けつけて来る人もいません。でも、私はいつもヘルパーさんに家族のように良くしてもらっています。私の家族はヘルパーさん達です。だから私に何かあった時はヘルパーさんに側にいてもらえるようにして下さい。」

医師からその話を聞いたそのヘルパーは感動のあまり涙がとまりませんでした。業務に戻るまでにかなりの時間が必要だったそうです。

私もこの話を聞いて、心から介護の仕事をして良かったと実感しました。人に感謝され必要とされる事の素晴らしさを身をもって体験する事ができたのです。人と人との心が寄り添い心からありがとうと言って頂ける、そんな仕事は他には無いと思います。

介護の仕事に従事した事のある人には、それぞれに素敵なエピソードがあるのではないでしょうか。介護の仕事は、肉体的にも精神的にも決して楽な職種とは言えませんが、その分人として学ぶ事が多く、自分を成長させてくれると私は感じています。

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